巷でウワサの塗るボトックスって何?
美容に敏感な方なら「塗るボトックス」についてご存じかもしれませんね。
塗るボトックスと呼ばれているものの、化粧品に配合されているのは「アルジルリン」という成分です。
アルジルリンは、スペインの製薬会社によって開発された植物由来の合成ペプチドで、化粧品に配合されている場合には「アセチルヘキサペプチド-8」と記載されています。
スペインは、ボトックス注射が元々禁止であったため、ボトックスと同じように筋肉の動きに関わる神経伝達物質を抑制する成分として、アルジルリンが開発されたのです。
アルジルリンが配合された化粧品を使い続けることによって、表情じわに働きかけ、表情筋による皮膚のストレスを緩和させる作用が確認されています。ボトックスと同じような効果を期待できることで「塗るボトックス」と呼ばれているのです。
アルジルリンの効果って?
ボトックスと同じような効果が期待できるといっても、やはり同じように治療後1日~1週間程度で効果を得られるわけではなく、注射に比べると当たり前ながら効果は薄いといわれています。
しかし元々はアミノ酸ですから、副作用もリスクもなく日々のスキンケアとしては活用できるものだといえるでしょう。
感じた効果は主に、深く刻まれていたシワが浅くなったというもの。使い続けることでより効果を期待できるのでは、といわれています。
アルジルリン化粧品の特徴
アルジルリンは、主に市販の化粧品に配合されています。
元々は水溶性のペプチドなので、バリア機能を通過することはできず皮膚表面に留まってしまっていましたが、最近では技術面が改良され、高浸透型の製品が発表されたり、浸透を促す成分と一緒に配合されたりするようになりました。アルジルリンが配合された化粧品は、8千円程度~手に入れることができます。
塗るボトックスといわれている化粧品は、日々のスキンケアとしては有効かもしれませんが、すぐにしわが改善されるわけではありません。
やはり、患部に直接注入するボトックス注射には効果は叶わないでしょう。すぐにでも改善したい、という方はクリニックのボトックス注射を受けた方が賢明だといえます。